GIDアーカイヴ。雑記・雑感

◇Live&Die。◇

えんじぇる。は目が覚めると、生まれつきの女の子になっていた、そういう夢にとらわれます。

それは夜、眠っている時の夢であったり、白日夢であったり、妄想であったりと、いろいろな形となって、えんじぇる。を苦しめ続けます。そんなえんじぇるにとっては時々、その夢が現実のようで、今現在のこの現実が、まるで夢の中のような気がするのです。

ですから、この現実において、えんじぇる。は何をしていても明確な現実感というものがありません。病気と言われればそうなのかも知れませんし、確かにそう診断されました。

でも、えんじぇる。にはどうしても、「自分の肉体が男性であること」が認められないのです。死んでも認められないのです。

そんな思考の当然の結論として、えんじぇる。はいっそ死にたいと思うことがあります。この現実を終わりにして、できるものなら「女性」に生まれ変わりたいと考えます。

でも、ここで問題なのは、えんじぇる。には「生きている実感というものさえ無い」と言うことです。「生きている」なら、「死ぬ」ということはありますが、「生きていない」のに「死ぬ」ことはないのです。きっと、えんじぇる。の心はそうやって精神のバランスをとっているのでしょう。それは悪いことなのでしょうか?

さて、まだえんじぇる。が水商売のお仕事をしていた頃のこと、(以前の)パパちゃんができて、周りも一応女の子として扱ってくれて、一生、このまま水商売をしていくのかなと思い始めていた時のことでした。

ある日、えんじぇる。はスーパーのトイレに入りました。もちろん、女性用です。用を済ませ、ふと気がつくと、一生懸命、えんじぇる。は紙で何度も局部を拭いていました。全く無意識のうちにです。

その時、えんじぇる。の頭の中では、「えんじぇる。は女の子のはずなのに、これは何なの?こんな物ついてるわけ無い」という思い、ただそれだけでした。紙で何度拭いても性器が無くなるわけもないことはわかっているはずなのですが、心のどこかにある「もしかしたら」という気持ちがそうさせていたのです。

そして、瞬間的に冷や汗が吹き出して、えんじぇる。は意識が遠くなるのを感じました。たぶんそれは、気を失うか気がおかしくなる寸前の瞬間だったのでしょう。えんじぇる。はその場に崩れ落ちて、しばらく動けませんでした。

おじさんもいて、(たぶん多少は)幸せな今でも時々、お風呂で自分の体を眺めていると、意識が遠くなってしまうことがあります。とっさにその場にあるカミソリを握ってしまうこともあります。

つまり、今のえんじぇる。にとって、「生きようとする」ことは、「死のうとする」ことなのです。「自分の体を認めてしまう」と、「自分の体を傷つけてしまう」のです。この不毛なジレンマの中で、えんじぇる。は日々を暮らしています。

※(性別適合手術前の)1999年記。

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