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GIDアーカイヴ。戸籍名改名審判及びその手続きのこと。

◇戸籍の改名に関するエトセトラ。◇

そもそも、私が戸籍の名前を変えることに対して、あまり大したことではないというか、割りと簡単なことなんだろうって認識しか持っていなかったことには、それなりの理由があります。

それは私が中学三年生の頃だったと思います。もちろん、世間では戸籍の名前の改名申し立てどころか、「性同一性障害」さえも全く話題にもなっていない頃のこと。

ホームルームの時間、担任の女教師は突然話し始めました。

「みんなにお話があります。実はA君の名前は、戸籍の名前は違うものだったの。」

クラスの中はざわつき始めました。最初、私を含め、クラスの誰もその意味をわかりませんでした。

名前が違う?どういうこと?

ハテナマークの飛び交う教室の中、担任は説明を続けました。

「A君の下の名前はKってみんな思ってたでしょ?学校でもそう呼ばれていたし。でも、それは戸籍に載っている名前はずっと違っていたの。それで今回、めでたく家庭裁判所で許可が下りて、戸籍の名前もKになったというわけ。」

大まかに経過はわかったものの、担任はその理由については語りませんでした。

それより何より、それまで私はA君とは結構、仲が良い友達だと思っていたので、そのことを全く知らなかったことに、私はショックを感じてしまいました。

A君はまあ見た目は普通なんですけど、勉強もそこそこできて、リーダーシップも取れる子だったので、ずっとクラス委員を任されるような子で、彼と私は二人ともカギっ子であるせいか、何か近いものを感じていたのです。

彼の通学路の近くに私の引っ越した家があったので、その後、高校を卒業するまでずっと放課後を一緒に過ごすようにもなり、彼は私のカミングアウトさえも、何でもない事のように受け止めてくれました。

「親友」

私は彼のことをそう思っていました。そんな彼が、その時まで私には何一つ言ってくれてなかったことに、私はそれなりの失望感を感じないわけにはいかなかったのです。

「ごめん。誰にも言ってはいけないって言われてたんだ」

その後、彼は済まなそうにしながらも、更に多少のことを教えてくれました。

生まれた時から病弱で、運が悪かった彼。それは名付けられた名前のせいだと考えた祖母。しかし、一度役所に届けられた名前は簡単には変えられない。そこで家庭裁判所に申し立てをして、学校の教師とかも意見書を書いたことで、今回許可されたとのことでした。もちろん、許可が下りるまではそこそこの年月がかかったようですが。

当然その間、私は彼の以前の(戸籍の)名前も知らないままで、ずっとそう呼び続けていたわけですから、そか、名前ってそのくらいのものなんだと私は思ったのでした。

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